さいとう たかをさんと出会って
こないだ知り合いの紹介でさいとうたかをさんに会った
すごく粋の良い人で、一つの道を極めている人の言葉には説得力があり、彼から多くの事を学んだ
14才の頃から漫画を書き始めた時、この道なら行けると確信があったという
それから50年以上も描き続けている彼の仕事へ対する姿勢には本当に感動して
どんな状況下にあっても絶対に原稿の締め切りには間に合わせる
他にもやりたい事は山ほどあったけど、手に負担がある事は全て避け仕事として漫画を描く事を選んだ
「趣味で描いて、それを仕事にしたからってそこで満足する人が多いんだ、それを継続させる為に命をかける人は少ない」と
言っていた、確かに趣味が仕事になったら最高だと思っていた自分も一部いたし、誰もが楽しく仕事をしたい。でもそれでは一流にはなれないのだと改めて実感させられた訳。
どんなに体を壊しても、何があろうとも次の日にはいつものように原稿を書いている、まさに命をかけた職人さん
手の指紋がほとんど無くなるほど日々原稿と向き合って来たさいとうさんの手には人生の全てがつまっていた
彼の生き様を生で感じる事が出来た自分は幸せだと思った
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