静かに燃える心
あなたにわかるかしら この気持ち
あなたと出会った日、昔から知っているような懐かしい感覚がした
一つになれない運命だと知ってもなお あなたに惹かれているの
「何故今まで出会わなかったんだろうね」と言った私に
「これから時間はたっぷりあるよ」とあなたは答えた
私の顔に笑顔がこぼれた。でも何故か胸騒ぎがしたの、私が生きている時の流れは早過ぎて
あっという間に過ぎて行くような気がして
永遠には待てない そんな不思議な感覚に襲われたから
あなたは知らない、私は少し特殊な時の中で生きているの
今 この瞬間に生きている
そして誰も知らないずっと先の未来で生きている
あなたは火の中から抜け出して新しい世界を見ようとしている
わたしは火の中に飛び込んで自分の夢を叶えようとしている
見ているところは同じでも その火は似ているようで違う
前の私ならあなたがその火から抜け出せるように手を差し伸べていたかもしれない
けど、私は色々知りすぎたのね あなたに会う前に色々あり過ぎたのよ
今は手を差し伸べる事は出来ない あなたを私の火の中に巻き込む事は出来ない
でも心はあなたを想うと燃えてゆく 静かに燃えてゆく
あなたにわかるかしら この気持ち
吸い寄せられるようにあなたに惹かれてゆく
あなたが私を見る目が懐かしい
まだ何も知らない二人 でも何かが繫がっている
いつか同じ火を灯す日が来るかもしれない
でも今は 心と体の狭間で同じ時を重ねて行きたい
音の中であなたたと交わっていたい
あなたにわかるかしら この気持ち
心が静かに燃える この気持ち
淡い希望と切なさの間に燃える 静かなこの灯火が
あなたにわかるかしら