快楽の代償
それはある日突然現れた
自分でも予想しないスピードで
まるで自分だけの力では無い何かに背中を押されたとしか言いようの無い出来事だった
その衝動に乗っかりけじめをつけた自分、それから一カ月過ぎた今の自分、まだ残像に悩まされながらも進んで行く日々。
あれは一体なんだったのか未だによく吸収出来ていないところもある
ただ、一つだけ言えるのはあの衝動に駆られた時、護られている感覚になったのはよく覚えている
昔から霊感は強かったが、今回はただならぬ力が働いたのは今でも少し信じがたい事で時が解決するのかさえ不明だ
このけじめが自分にとって良い決断だったと前を向いて歩く。また、良い決断だったと思えるように行動で示さなければ納得出来ない状態に追い込まれている
それは孤独との戦いであり、償いでもあり、過酷な修行とも言える
頭ではわかっていた現実を、今突きつけられている、そうまるで険しい大波で岸壁に何度も叩きつけられるような感覚だ
それも自分で選んだ道、そして心に素直に生きる事はいつだって傷を伴う
でもこの先どんなに苦しい時期が来ようとも、心に素直に生きる事に悔やんで生きたくは無い
だから噛み締めながら強く生きて行くしかない
快楽の代償は思うより大きいけれど
これを乗り越えた自分を想像する
先は明るく光っている
身も心も浄化させた時
はじめて見える世界が待っているのだ
ただ今は荒波の中をさまよいながら
日々光に一歩一歩近づく感覚を覚える
その先にいる自分の姿を信じると、こう思う
ここで立ち止まっている暇はないのだ
明日の自分は今日よりも確実に前に進んでいる