Name
KEISUKE ONOUE


所属:心斎橋 CLUB DROP/夜★スタ

面白く 無き世の中を 面白くオンもオフも全力投球。仕事も遊びも全力投球。アウトドアもインドアも大好きな超趣味人間です。 きっかけ作りが得意技です。よろしくどーぞ。

Profile Page>>

八ヶ岳/厳冬期登山

大阪は雨〜〜

ってことで

八ヶ岳連峰の硫黄岳へ行ってきました。

 

人生初の雪山登山。

人生初って響きは嫌いじゃないです。

 

ちなみに八ヶ岳連峰とは、長野県と山梨県の県境にあり、

厳冬期登山っていうとちょっと大げさな物言いに聞こえますが、硫黄岳は本格的な冬山登山の中では初心者向けだそうです。

 

そして、となりの峰の赤岳を制すると脱!!雪山初心者だそうです。

 

ですが、あくまでルートの話なので、最低限の冬山の装備は必要なのです。

舐めてると普通に死ぬので、誤解の無いように。

 

ってことで

備忘録がてら、こと細かく書いてみます。

 

まず今回の装備

たくさんありますね~~

さて向かって右横から順に説明。

 

デジカメ

テルモス(保温性の高い水筒)

登山靴(雪山対応で3シーズン用)

傘(雨が降るとのことだったので)

歯ブラシ

サポーター(下りは膝がやられるので下りのみ装着)

ランタン(載せてみたけど今回は山小屋だったので出番無し)

JET BOIL&燃料(ストーブ/要は水を湧かしたり、ご飯を作る時に使用)

アイゼン12本爪(厳冬期の冬山では必須/滑ったりしないように)

ザック(かばんね)

ゴーグル(吹雪いたら絶対にいる)

ザックパック(鞄を雨や雪から守るため)

ヘッドランプ

サングラス(雪の照り返しで目がやられるのを防ぐ)

リップクリーム(唇乾燥防止)

エマージェンシーシート(遭難したときに暖を取るだめ)

クッカー(ご飯作る)

スノーバスケット(ストックに使う雪用)

ストック

バラクラバ(顔面守備/吹雪いたらいる)

アウター上下(GORE TEX)

ゲイター(足下から雪が入るのを防ぐ)

ダウンジャケット(肩までの)

ウィンドブレーカー上下

上下の動き易い服上下(MILLET/NORTH FACE)

ヒートテック(上x2下)

手袋(ゴアテックスとインナー)

靴下x2

パンツx1

 

といった感じ。

 

鞄にまとめるとこーなります。

総重量は12kg。

今回は相方がご飯を持って来てくれるのと、山小屋なのでテント/寝袋はいらず。荷物はこれでも軽めでした。

 

さてここからは時系列と写真で。

 

2/6

22:00発 東梅田駅からクリスタルライナー小淵沢IC行きの深夜バスへ乗車。

バスは本当に寝れないので、ひたすら本を読む。

 

2/6

22:00 東梅田よりクリスタルライナー深夜バス

 

2/7

5:43    小淵沢ICへ着 ここから徒歩で駅へ(30分ほど)

寒い暗いし辺鄙だし、着いた瞬間は「なにここ?」って感じでした。

 

6:46   小淵沢~茅野駅(約20分)へ

ここで相方と合流(3時間ほど待ち)

10:25発  美濃戸口行きのバスに乗車(約40分)

 

11:30   美濃戸口から いよいよ登山開始

こんな感じ

そしてひたすら雪道を歩きます。

美濃戸口山荘で軽く休憩

 

途中から雪も深くなって来たのでアイゼンを装着。

 

だいぶ吹雪いてきました。

 

そして

14:30  赤岳鉱泉へ到着

 

今日はこの山小屋へお世話になります。(外観は撮り忘れました)

山小屋内はこんな感じ(すごい広いです)

 

16:00  そして夕ご飯の準備

晩ご飯は豚キムチ鍋焼きうどん 的な感じ

 

そして、焼酎を呑みながら今後の山計画を練りながらまったり

 

19:30  就寝

ものすごい快適空間。

ここで行きのバスから一緒だったおじいちゃんとおっちゃんと軽い山トークをしました。

赤岳に明日登るらしいが天候的に厳しいだろうなぁとか。。。

 

 

2/8

5:40 起床

4:00起きのつもりだったのにびっくりするくらい寝過ごしました。

てかこんなに寝たのはほんとに久しぶり。

 

6:00

朝食

わかりにくいですが、

シチューにチーズかけて、ご飯やお持ちをいれて、暖まって腹持ちが良い感じの朝食。

 

そしたら、同じ部屋に泊まっていたおじさんチームがコーヒーを入れてくれました。

豆にもずいぶんとこだわっていらして、ものすごい美味しかったです。

ゴチソウサマでした。

 

7:30 朝食を済ませていざアタック開始

2月ではほとんどあり得ないみたいですが、この日は雨。

天候もよくないし、山小屋の人曰く、雪崩はあるかもなぁ〜〜とのこと。

ちなみに隣の赤岳は雪崩の巣窟になっているらしく、絶対にやめたほうがいいとのことでした。

 

こえ〜〜〜

 

気温はもちろん氷点下ですが、

いかんせん身体をひたすら動かすのでそこまで厚着はせず。

 

が、雨から雪へ途中から変わります。

そして、この日はまだ誰も登っていないらしく、トレース(足跡)があるルートはよかったのですが

一歩踏み外したり、道を見失うとこーなります。

ひどいときは股下まで埋まってました。w

 

そんなこんなで2時間弱、ひたすら歩き続けるといよいよ森林限界(2500m)へ到着。

目の前に稜線が見えてきました。

が、この時点でもう吹雪いてます。

風もゴーゴーと音を立てています。

トレースしてきた道。

 

先の稜線。

わかりにくい写真ですいません。

つまりここからはルートは全く見えなくて(積雪で足跡が無くなってる)、木もないので風をモロに受けて

しかも雪崩の可能性がいっきに上がってきます。

 

ぶっちゃけ多分登頂は無理だろうけど、行ける所までいってみよう って感じだったので

二人ともここまでだね って感じでした。

 

9:30  撤退地点

 

踵を返し、下山開始。

 

あとは特筆すべきこともなく、

10:20 赤岳鉱泉へ到着

12:10 美濃戸口へ到着 無事下山

 

という感じで無事麓まで降りてきました。

 

やはり下りは時間も早く、体力もさほどつかわないのでサクサクを降りれますが

目標があるわけでもないので、やはり行きとはテンションが違います。

やっぱり膝も痛めました。

 

そして、バスまで時間があったので

山荘でお風呂に入って、登山の本があったのでコーヒー呑みながら適当に時間を過ごしました。

山荘にあった、八ヶ岳の概要。

 

そして

15:00 美濃戸口発のバスへ

15:40 茅野駅着

 

時間もだいぶあったので、信州そばを食べにいきました。

 

20:18 相方は東京へ

小淵沢駅の待ち合い室でひたすら本を読んで時間を過ごしました。

そして

23:10 小淵沢IC発深夜バスへ

 

6:55  大阪駅着

 

という感じで無事家路に着くことができました。

 

なんか淡々と書かせて頂きましたが、備忘録終了。

 

 

富士山登山をきっかけになんとなく始めた登山が、気がつけば装備も揃っていき

とうとう冬のアルプスにまで登ることができました。

 

今回は残念ながら天候に恵まれず、登頂することはできなかったのですが

来年は赤岳に登ろうと誓いをたてました。

 

 

そして、今年は9月に北アルプスの槍が岳へ挑戦します。

その為にも、ボルダリングもそろそろ本格的にやろうと思います。

 

アルピニストとまではいきませんが、少しずつ少しずつ、一歩一歩時間をかけてそこへ近づいていければいいなと思います。

 

 

けど、やっぱり山の良さを伝えることはできません。

しんどいしね。やっぱり。

 

登山中も

不思議だなぁ〜〜何が楽しいんかな〜〜と思いながらも、それでもきっとこれからも山に登るんだろうなって思うし

山をやる人はきっとみんなそうなんだろうなって思います。

 

春になったら月1ペースで近隣の山々へもまた登ろうと思います。

軽い気持ちで登山をやってみたいな〜って方々。

 

まずいってみよう。そしてやってみよう。

 

備えあれば憂い無し ですが

 

段階を踏めば、

 

わかってくれば

山は高さや低さとかで測るものではないことに気付き、

そして、山の大きさ/偉大さにもきっと気付けると思います。

 

 

「気付ける」ということが、何よりの「楽しさ」なのかなと今の僕は感じているからこそ人に伝えたいと思うし、

自分もまた山に登るのかもしれませんね。

 


Written by