魂の旅に出た
そこには今までの感覚をくつがえすありえない世界が広がっていた
当たり前にいる野良牛
フンを踏んだらガンジス川でサンダルごと洗い
いつも体にはハエが十匹以上止まっていた
毎日インド人とケンカ
秩序もルールもない彼らが宗教とカースト制度だけでまとまっている実態
バーニングゲイトでは9体の死体が生で焼かれ、五分に一体がイン
ド中から運ばれる 人の焦げる匂い ガンジス川に映される
炎 二度と忘れられない人間の最終地点
人はいつか別れていく 生前か死ぬ時かの違いだけ 何も恐れ
ない人々がそこから来世へと旅立ってゆく
灰を川に流しその横で人々は沐浴をする
二歳で奴隷になり七歳で毒を盛ってガンジス川で自殺しようとした人に出
会った
彼は生き延び、自分と同じ思いを一人でもさせないように子供達を助ける
ことが今の自分の夢だと話してくれた
泣きじゃくるあたしの背中をさすり 強くなれと優しく微笑んだ
温かい彼の手に心が包まれた夜
アメリカ、イギリス、ロシア、オーストリア、イスラエル、韓国、ドイ
ツ、ネパール その場で会ったバックパッカーと一瞬の旅路を共に
しそれぞれの人生に触れた
HIVに感染し余命わずかで旅に出た人と命について語り合った日
盗まれた携帯がそこの場所のドンと出会ったおかげで奇跡的に戻ってき
た その後盗んだと思われる人はそれから姿をあらわさなかった
噂では消されたかもしれない!?
しかし、危ない目に合う度に誰かがいつも助けてくれた
本当に護られてるなと実感
食べ物があり、家があり、人生を選べることがどれだけ幸せかと思った
家族や友人、自分を取り巻く人々 皆に心から感謝
いつもありがとう
そして何よりこんな体験をさせてくれた自分に感謝
ありがとう
心と共に体も浄化されてしまったけれど 笑
流石インド菌 怖るべしインド 本当に辛かった まだ
余韻は残るけど 苦
あそこはこの世では無い
あたしに出来る事は自分が感じた事を1人でも多くの人伝えること
活動に精が込められ心から溢れんばかりのエナジーで帰って来た
さて、これからが始まりだ!!